【スタイリスト大草直子さん】自分を抱きしめる

大草直子。大人世代のファッション業界を代表する一人として、彼女の名を知る人は多いのではないでしょうか。　” 飾らない笑顔と、イタリアンマダムのような褐色肌をアクセサリーに、品良くこなれたカジュアルを着こなす女性。” いつお会いしても、そんなメディアで拝見するイメージそのまま。まさに地中海の太陽のように明るく、その気候のようにカラっと湿度の低い気さくなキャラクター、そして奥深い知性と、温かい心遣い。・・と、魅力溢れる方です。

中でも一番の魅力は、そのキラキラした表面だけでなく、生身の女としてのリアルな裏面、つまり弱みや悩みも、余すことなくシェアしようとしてくださるオープンマインドなところなのでは。今回も、離婚や子育てについて、まっすぐに語っていただいています。

いつもエネルギーに溢れ、精力的に仕事をこなす彼女だけれど、当然ながら、疲れる日も落ち込む日もある。そんな話も等身大にしてくださるから、私も、ファッション雑誌編集者出身、シングルマザーの経験者として、共感できたり、、、きっとあらゆる女性が、「そうだ、私も笑顔で歩いていこう！」と元気をもらえるんですね。

そして、大草さんの在り方から、「ちゃんと自分を抱きしめられる人こそ、同じように他者を深く広く愛せるんだなぁ」と、改めて感じました。

自分を大切にするって、実践するのは意外と難しい気もするけれど、世の中に用意された型にはめずに、自分自身の型をちゃんと掘り起こすこと。私って、どんなカタチだったんだっけ？と、時々、手で確かめて、確認しながら生きる。　つい自分のことを、蔑ろにしてしまいがちな世の女性たちにとって、それは自分らしく幸せに生きるのに、きっと必要なプロセスなんだと思います。

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「見て触って向き合って　自分らしく着る 生きる」大草直子